買取した本の3割
最近では、全集物の本を買取して欲しいと来店される方ものいらっしゃるのですが、10年ぐらい前と比べてみると、半額程度まで値下がりしているので、中には買取をした本の値段を割りこんで赤字になる場面はいくらでもあり、半額でも売れれば良いといえ、更には古書市に出して2束3文でも売れなければ、ゴミとして扱われることになり損をします。
よく買取をしているときに、「ずいぶんと安く買取るということは、儲かる商売なのでしょうね」と嫌味を言われる方もいるのですが、古本屋の収益だけで裕福な生活をしている人なんて全国何処にもいないものでして、更には「10円で買取った本をいくらで売るのか」と泥棒のような扱いをされる事も有るのですが、私は決まって「こうして買取している本の半分も店頭で売れることはなく、2割も売れたら良い方でして、この中の半分は処分される運命にあるので、3割以上の本が売れて何とか生活をしていけるような値段なのです。
この本が全部売れたら、あまりにも嬉しすぎて笑いが止まりませんし、本専用の蔵を建てることも可能になるでしょうが、そうではない現実があるので、貧しい身なりなのです」こればかりは本当の事でして、ブランド物の背広を着込んで古本を買取に出向く事はありませんし、いつでも汚れても良い作業服を着ているものですが、確かに仕入れた本に当たりもあれば、ハズレもありまして、何が売れるかなんてことは分かりませんので、とにかく何でも買ってみることです(ある程度の見聞きは必要ですが)。
発行部数の多い本、文庫は買取値段の付かない事が多々あります。本 買取
問屋での古本仕入れ
ハレークイーンの本を100冊ぐらいまとめて高い金額で買取をしたことが有るのですが、急に売れ行きが「ピタッ!」と止んでしまった事もありますので、本当にどんな本が売れるのかは判らないもので、売れない本ばかりが棚を占領していると、それはもはや生きている本ではなく、死んでいる本と言えるのではないでしょうか。
本の売れ行きと、将来の本の動きを予測して、買取をすることは非常に難しいのですが、その負担も支払代金に入っていることを忘れないようにしてください。
出版社の返本が払い下げられて、同じような本が何冊も余る本が有るのですが、これらは古本の問屋で安く売られる事があり、小さな古本屋では出版社から出される同じ本を何千冊と引き取るだけの資本金はありません。
今の時代は返本率が4割近くあるので、それらの返本された物を、出版社の倉庫ではダンボール等で山積みになっており、新しく出版された本は、書店に3ヶ月から4ヶ月置かせてもらえるだけで、委託期間が設けられているので、次に新しく出版された本を置くためのスペースを確保しなくてはならないのです。
問屋からこのような新古本を定価の1割くらいで買取することができ、中には良質な本もありますが、ほとんどの本は売れ残った本ですから、余っている可能性もあり、売れとは考えにくく、こうした本を買うときの目利きの力も必要になってくるのです。